世界のエコラボ | お問い合わせ先 |    eBusiness     | サイトマップ
ホーム 会社情報 事業部 食中毒・感染予防情報 採用情報 Investor 最新ニュース
食中毒・感染防止情報

ノロウイルスによる食中毒
2006年6月2日更新

ノロウイルスとは
ノロウイルスは、英語でNorovirusと綴ります。最初にこのウイルスが検出されたのは、1968年にアメリカのオハイオ州ノーウォークという町にある小学校で、急性胃腸炎の集団感染が発生したときです。そこで、町の名前をとって、ノーウォークウイルスと命名されました。また、このウイルスの形が他のウイルスよりも小さく、球形であったため、「小型球形ウイルス」とも呼ばれておりました。その後、研究が進み、非細菌性急性胃腸炎をおこすウイルスの大部分を占めるこのウイルスを「ノロウイルス」と呼ぶことに正式に決まりました。これは、2002年の国際ウイルス学会でのことです。

日本におけるノロウイルスによる食中毒現状
下記は、厚生労働省による発表資料です。2004年度の事件数では、細菌性食中毒のカンピロバクターに続いて、2位に増加してきており、また患者数では1位となっています。ノロウイルス食中毒は、1件の事故で、大規模な食中毒になりやすい特徴があります。

ノロウイルスの食中毒事故による死亡者の報告はまだありません。しかし、ウイルスの感染が広がると、お年寄りや乳幼児など、免疫力や体力の低下した人の場合、死亡につながるケースもあります。2004年から2005年にかけて発生した福祉施設や病院などのノロウイルス集団感染事例では、236施設で感染があり、患者数7821人、死亡者数12人と報告されました。

  1998年 1999年 2000年 2001年 2002年 2003年 2004年
事件数(件) 123 116 245 269 268 278 277
患者数(人) 5,213 5,217 8,080 7,358 7,961 10,603 12,537
死者数(人) 0 0 0 0 0 0 0

ノロウイルスが発生しやすい時期
以下のグラフは、厚生省発表によるノロウイルスの月別発生事件数のグラフです。一見してわかるように、夏季よりも、冬季に多く発生しています。特に、11月―3月ごろに増加します。一般的な細菌性食中毒は、夏季の暑い時期に発生しやすいのに比べて、特徴的な傾向です。なぜ冬に多いのかについては、諸説ありますが、原因食品とされているカキなどの2枚貝を生で食するのが冬季に多いためではないか、と考えられています。

月別事件数の年次推移のグラフ

ノロウイルスの感染経路
ほとんどが経口感染と言われています。以下の3つが主要な感染経路です。

  1. 汚染されていた貝類を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合 
  2. 食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を行う者などが含まれます。)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合
  3. 患者のふん便や吐ぶつから二次感染した場合また、家庭や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ直接感染するケースもあります。

ノロウイルスの症状
食品を食べてから発症するまでの時間(潜伏期間)は、通常、1-2日間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などで、発熱も38°C以下の軽度です。これらの症状が1-2日間続いた後、治癒し、後遺症もありません。健康な方であれば、感染しても発症しない場合も多く、発症しても軽い風のような症状で終わることもあります。

しかし、免疫力の低い乳幼児、お年寄り、体調の悪い方などが発症すると、激しい下痢と嘔吐を繰り返し、脱水症状になることもあり、油断は禁物です。

ノロウイルスの原因食品
主として、カキ、ウチムラサキ貝、シジミ、ハマグリなどの2枚貝が原因食材となることが多いです。これらの2枚貝は、大量の海水とともに、海水中のプランクトンを吸収して栄養としています。しかし、同時に、海中のウイルスも吸収してしまうので、貝の体内で濃縮されていきます。

また、貝類だけでなく、2時感染によって、おさしみや、生サラダ、果物、水などで感染する方も多くいます。

ノロウイルスによる食中毒を防止するポイント

  1. カキを調理する際には、内部まで火が通っていることを確認すること。カキフライなどの場合、表面は火が通っても、食品内部は温度が十分に上がっていないことが多く、食中毒の原因になります。85°C以上で1分程度の加熱があれば、このウイルスは不活性化すると言われています。
  2. 生食用カキと、加熱加工用カキとの区別があります。加熱加工用カキを、生食しないこと。両者は、採取している海域や、加工管理の基準が違います。
  3. 食品取扱者は、こまめに正しい手洗いを行うこと。ノロウイルスは100個程度の少ない量でも感染すると言われています。従って、トイレのあとや、患者の汚物や嘔吐物を処理した後などは、ていねいな手洗いをすることで、2時感染を防ぐことになります。
  4. カキなどの調理をした用具、包丁、まな板、フキン、容器などは、すべて使用後すぐに、洗浄と除菌を行います。
  5. ノロウイルスによる食中毒や感染の患者が出た場合には、その嘔吐物や汚物を速やかに処理したのち、床やカーペットも、ていねいに除菌しておくことが大切です。ノロウイルスは、一般環境表面で増殖はできませんが、10日以上生き残っていたという例もあります。また、乾燥して空中に舞い上がり、遠くまで広がっていく恐れもありますので、汚染した可能性のある場所は、速やかに洗浄と除菌までしておくことが必要です。

Privacy Statement   © Ecolab Inc. All rights reserved.